【suumo、home’s】反響効果の徹底比較。反響数・返信率・案内率、費用対効果…結果は?
(財)日管協の調査結果によれば、賃貸物件探しの際のネット利用者は全体の6割のようです。
実数値と調査結果の乖離はあるにせよ、まずネット検索して、気になった物件を扱っている不動産会社に問い合わせて物件集合、という問い合わせの流れはもはやいまの主流だと言える。
”まず駅前の不動産会社に訪問”と行動する人はよほど時間に余裕がある以外ないでしょう。
管理会社として主要ポータルサイトの掲載は必須の広告活動です。これまで反響が取れるのは”suumo”だという肌感覚をもっていたが、改めて費用対効果を調べてみることにした。
目次
suumo・home’s・athomeが賃貸ポータルビッグ3
主要ポータルサイトは、リクルートのsuumo、LIFULLのHOME’S、そしてathomeの3つ。
あくまで弊社管理物件での検証結果だが、athomeについては反響数が極端に低いため、比較の対象から外した(便宜上致し方ない)。
弊社管理物件は満室(2019年12月現在満室稼働)のときもあるが、概ね1〜3件の空室がある。2018年1月から2019年11月までの23ヶ月間の各々のサイト(suumo、home’s)からの反響を比較してみる。
反響数比較
まずは反響数について、
肌感覚としてsuumoが勝っていることは感じていたが、やはり、、という結果。
返信率比較
続いて、返信率。問い合わせがあり、当社からの返信に対し、ユーザーからの返信があって初めて有効な問い合わせと言える。
こちらもsuumoに軍配が上がった。表中の申し込み中とは、すでに申し込みをもらっていて、契約締結前の物件に問い合わせがあった場合の数をカウントして、反響数から除いている。
初回反響の当社からの返信で「すでにお申し込みをいただいていて契約予定である、キャンセルになるようなことがあれば改めて連絡します」旨を返信するので、ユーザーはあきらめて返信しないケースがほとんどです。このような場合は除いて有効値に近づけています。
この数値には正直愕然とした。たしかに、home’sは返信が来ないことが多い。なぜなのか理由がハッキリしないため不要なコメントは控えたい。返信のない反響は、むしろない方がいい。
案内率比較
続いて案内率について、
反響数の有効値に対して、実際に物件案内までつながった確率。これは差が出なかった。案内率はおしなべて20%超が平均値なのだろう。
成約率
最後に成約率、
両サイトともに10%を超える程度という結果になった。
まとめ
成約率・案内率では大きな差はなかったのでどちらも成約をゴールに置いたら大きな差がないことがわかった。反響数が多くても、返信率が高くても成約できなければ意味がないと言える。
反響を取る(≒ユーザー数が多い)という点では圧倒的にsuumoに軍配が上がった。
もっというと、企業としては費用対効果をベースに広告の配分を考える。その点、suumoはhome’sより広告掲載費が半分以下のためsuumoの方が圧倒的にコスパがいい(athomeにいたってはsuumoの5倍以上、、、※当社の場合)。
また、募集する手数を増やすという意味では、仲介業者を、管理物件を案内してくれる営業マンと捉え、インセンティブ(広告料)を多めに出す方がよっぽで費用対効果が高い。なぜならマンパワーで物件を決めてくれるよう働きかけてくれるからだ。
home’sはLINE連動を開始したが、、、
2019年11月からhome’sでは、LINEをの連動サービスを開始した。これによりLINEで手軽にそしてタイミリーな反響が増える、という前宣伝だった。。
しかし、蓋をあけてみたら現状、LINEで問い合わせできるのは、物件詳細ページからではなく、一度その物件を扱う不動産会社紹介ページにいかないとLINE問い合わせができない。。これではせっかくの連動が機能しない、と言わざるをえない。この関所が大きな障壁。
この連動には弊社は若干の期待をしていたが、12月中旬現在home’sからの反響はない(満室稼働中だが、1末退去予定の物件があるため掲載している)
資産を預かるPM会社として、この先の広告の配分を考えるとてもいい検証になった。