toggle
2015-12-08

保険の見直し ”医療保険” について


こんばんは、田実です。

万一に備えて契約するのが保険ですが、内容を手厚くしてしまって支払いがかさんでしまっては本末転倒です。

さて、前回の記事で保険の見直しについて書きましたが、お金が必要になる万一の時とは、1)亡くなった時 2)ケガ・入院 3)交通事故 4)火災 の4つです。今回は、ケガ・入院に備える保険=医療保険について考え方を深掘りしたいと思います。

まず、基本的な考えは、”公的保険で補えない部分を民間保険で補う” ことです。公的保険は言わずもがなですが、国民に加入が義務づけられていて、医療費が3割負担ですむ制度。自営業者は ”国民健康保険” 会社員の場合は ”健康保険、通称「社会保険」” です。

ところで “高額療養費制度” はご存知でしょうか?この制度は、同じ医療機関で1ヶ月の医療費が高額になった場合、一定負担額を超えた分が払い戻しされる制度です。※申請しないと戻ってきません。実際、わたしも数年前に鼻炎の手術をしたのですが、3割の負担額は25万円程でしたが、払い戻された結果8万円程で済みました。

これは年収に応じて、負担額の限度が異なるものですが、一例は下記の通り。

標準応酬月額(≒年収を12で割った数値)が30万円で医療費100万円(自己負担30万円)の場合は、自己負担額は約8万7千円。
※8万100円+(100万円ー26万7,000円)×1%=8万7,430円

繰り返しになりますが、万が一(入院)のことを考えて医療保険を加入検討する場合は、この高額療養費制度では足りない部分を補完するという考えが賢明です。

注意点は、この制度では、先進医療にかかる費用や入院中の食費や差額ベッド代は支給対象外であることです。

以上を踏まえて医療保険を検討する場合は、

◯保障額
1日あたりの入院給付金や手術給付金が最適か。
◯保険期間
高齢になるほど医療費はかさむので、保障が一生涯続く ”終身型” がベター。
◯入院の保障開始日
基本的に入院しても早く追い出されると思いますので、日帰りや短期の入院でも受け取れるようにする。
◯入院日数の上限
高齢になってからの入院は長引くので、最低でも60日のものを目安に。
◯支払い期間
収入が見込める60歳までに保険料を払い終えるタイプだと老後の支出も安心。

これをベースにして検討されるのはいかがでしょうか。先進医療は高額療養制度では対象外になってしまうので、医療保険の特約でカバーしましょう。保険料は月100円程度です。また、女性は、妊娠前に契約しておくのが望ましいです。早産や帝王切開などで入院や手術をした場合、加入している医療保険によっては給付金が出ますが、妊娠判明後では保障内容が制限されてしますうので早めの加入です。

また、生命保険文化センター「平成25年度 生活保障に関する調査』によると、入院の自己負担額の平均は約22万円、1日あたりの平均は2万1,000円のようです。以上を踏まえて、必要と考える額を決めて契約しておきましょう。病気にかかってからでは遅いですからね〜(T_T) ということで、医療保険については、加入推進派の田実でした〜。

なお前回に続き、本記事の内容はコチラの本から引用しています。わたしの敬愛する大先輩が経営する独立系FP会社(スポンサーがいない= ”公平中立” )の方が書かれた本です。 ”お金” に関する疑問が多方面にわたって書かれていますので、よければチェックしてください~。

生命保険の見直しに関してはコチラの記事をご参考ください。


関連記事