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2016-02-02

マイナス金利と住宅ローン


おはようございます、田実です。

”マイナス金利政策”について、たくさんのメディアで取り上げられていますね。よほどのインパクトであることが感じられます。銀行はこれまで以上にお金を企業や人に貸して、市場を活性化させなさいということですが、このマイナス金利政策はやはり住宅ローンにも影響します。もうすでに10年物国債の金利が大きく下がっているようです。今後、住宅ローンの変動金利・固定金利が下がることが予想できます。半年間は金利の面から言えば、不動産は”買い時”と言えます。ところで、今回は住宅ローン金利はどのように決まっているのかについてまとめました。これから、購入される方(もしくは借り替え)の参考になればと思います。昨日、sbiネット銀行から届いた金利情報では、変動金利0.579%・10年固定0.790%という超低金利です。残り10年程度の借入残期間なら、10年固定で借り替えて支払い額を固定するという時期として今は最適かと思います。

変動金利の決まり方

短期プライムレートに連動しています。通称「短プラ」と読んでいるものです。銀行の銀行と言われる日本銀行(以下「日銀」)が銀行に貸し出す金利(以下「政策金利」)、に各銀行独自の利ザヤ(儲け)分を上乗せした金利が、短プラとなります。この短プラが下がれば、住宅ローン変動金利も下がることになります。

固定金利の決まり方

一般に10年物国債の金利が基準になっていると言われています。今回のマイナス金利決定により、この10年物国債の金利は、発表された1月29日で「0.094%」と史上初の1%を下回り、昨日2月1日時点で更に「0.050%」まで下がったようです。これを受けてsbiネット銀行や自分銀行などは金利下げを早くも発表されているようです。

参考:変動金利の金利変動と返済額

短プラは半年おきに変更されているため、現在変動金利で住宅ローンを返済している方は、都度その間の適用金利は変わっています。ただし、返済額は変わっていないはずですが、これは「5年ルール」というもので、借入から5年おきにしか返済額が変わらない契約になっているからです。※元金均等返済の場合は異なります(返済額が上下します)。

では払いすぎているかというとそうではなく、当初予定していたよりも多めに”元金”の返済に企てられていることになります。※残存期間短縮型もあります。なので、損をしているということはありませんが、他の金融機関と自分の借入銀行とを比べて、金利が異なるようでしたら、借り替えを検討してもいいかもしれないですね。金利で選ぶならやはりネット銀行系が断然安いです。


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