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2015-10-15

【売買】値引き交渉はできる?把握しておきたい4つのポイント


値引き交渉の4つのポイント

物件の内覧が済んで、物件が気に入った場合は、「購入申込書」「買い付け証明書」など名称は様々ですが、書面にて購入の意思表示をするのが次のステップになります。

この購入申込書提出の段階が、値引き交渉の最初のボールになるのでとても重要です。

値引き交渉をする場合に注意する・準備しておくことは下記の4点です。

ⅰ 近隣の過去の成約事例を把握しておく
ⅱ 売却開始からどの程度期間がかかっているか
ⅲ 売却理由、背景を聞いておく
ⅳ 売主さんがどういう人か

ⅰ 近隣の過去の成約事例を把握しておく

中古マンションの場合は、過去の成約価格と比べてかけ離れていないかを確認します。仲介業者は、レインズという業者間の情報共有サイトを利用しているので、担当している営業の方に過去の事例を知りたいといえば提出してくれるはずです。※すべての取引事例を網羅しているわけではありません。

ただし、取引をまとめるのに良い事例しか出してくれない可能性もありえますね。購入希望物件が少し相場より高めの場合は、安く成約した事例は出しにくいですね。。

今では情報サイトも増えてきて、エンドユーザーにも事例を知る手立ては増えてきました。
○住まいサーフィン ⇒ リンク
独自の査定方法で、マンションの時価を評価しています。マンションの構造の特徴など細かくレポートされている物件もあります。購入者向けに特化した情報を掲載していてこの分野では実績が豊富のサイト

○マンション.navi ⇒ リンク
無料メンバー登録が必要ですが、マンション毎に販売事例が掲載されています。ただし、販売事例であり成約した事例ではないようです。売り出した価格で売れるときもありますし、値引きして決まる場合もありますから。地図検索もできてとても便利なサイトです。

相場を把握した後は、購入希望物件のプラスポイントとマイナスポイントを精査することです。同じマンションでも、東向きと南向きでは、値段に差がでますから。

ⅱ 売却開始からどの程度期間が経過しているか

売却し始めたばかりですと、売主さんの心理としては値引きは応じにくく、もう少し待ってみようかなという気になるのがほとんどです。まれですが、最初の方は縁があると感じて寛大な場合もあり得ます。こればっかりは読めません(笑)売却開始時期がわからなければ、担当している営業の方にきいてみましょう。

ⅲ 売却理由、背景を聞いておく

「売却理由」は何ですか?と聞けば、営業の方が教えてくれます。普通に聞いて問題ないことです。何故売却することになったのかは、気になるところですから。売主さんから直接依頼を受けている場合は知っているでしょうし、売主さん側の仲介業者がついていたとしても、先方業者に聞いてくれます。

早くに売却したいご事情がある場合は値引き交渉に応じてくれる可能性が高いです。また、登記簿謄本を取って見てみるのもいいと思います。

ⅳ 売主さんがどういう人か

個人なのか売り買いを業としている業者なのか、一般法人なのか。一般法人の場合は、決算が大きく影響します。本業で儲かっていれば、不動産を損切りすることもありえますし。また、取得したのが大昔で簿価(取得した時の価格)がかなり安い場合には、相場で売るという判断より簿価を超えていればいいという基準で決定されたりもします。

まとめ

いつ購入して、どういう方が所有していて、なぜ売るのかがわかれば、売却するに至った背景が想像つくと思います。よくこういう話になると、叩いて買ってやる!!という流れになりがちで、それを助長してしまうのは残念ですが、基本的にお買い得の物件がエンドユーザーに流れてくるのは非常にまれです。

高く買わされるのだけは避けたいですから、「正しい価格」で「常識のある買い方」で進めるための準備と思ってほしいです。何においても運が寄ってくる秘訣は、自分が勝ちすぎないことだと思いますから。売主さんも人間です。

一般的には、2,980万円を2,950万にする、それくらいの値引き交渉ならば大体通ると思います。売り出し開始価格は、多少は上乗せしてスタートしますから。値引率だと1〜2%くらいですね。


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