toggle
2015-10-14

仲介手数料値引きできるか?②中古物件(売主:不動産業者)の場合


売買の仲介手数料の記事、第2回になります。
第1回(売主:個人の場合)の記事はコチラです。

今回は中古物件で売主が不動産業者の場合の仲介手数料の値下げ可能性についてですが、これは業者さんによっては十分にあり得ます。また、手数料無料の不動産仲介業者(以下、仲介業者)が扱っている物件はこのような売主業者物件がほとんどです。

個人の方が売りに出す場合は1社もしくは3社程度の仲介業者に依頼をして、その依頼業者を通して売却活動が行われます。一方で売主が不動産業者(以下、業者売主)の場合は、売主自身が仲介業者向けに物件情報を公開しています。言い方を変えると、手数料を払いますといっている売主が仲介業者向けに物件情報を公開しているということです。

この場合は、売主側から手数料(物件価格の3%+6万円)をもらえるのが確実ですから、買主側の手数料は無料にしてもタダ働きにならないですよね。「他の業者では手数料がかかりますが、当社を通せば無料になります」と宣伝し、集客しやすいようにしている、とも言えます^^;

フルリフォーム(リノベーション)された物件に業者売主の物件が多いです。なので、フルリフォーム(リノベ)物件を購入したいと決めている方は、手数料ゼロの仲介業者さんにお願いしていいのではないでしょうか、仲介手数料が安くなることが何よりも優先的だという考えの場合は。

ちなみに業者売主の物件かどうかを見分ける方法のひとつは、物件価格が税込み表示になっているかそうでないかです。個人が売主の場合は、課税取引にはあたりませんので、物件価格に消費税がかかりません。一方業者売主の場合は、課税取引になるため、価格:2,980万円(税込)と記載があるはずです。(上記、課税取引の判定の説明は簡易にしています、個人でも課税取引の場合はあります、念のため、、)

まとめ

なにがなんでも手数料安いのがベスト至上主義の方は、手数料ゼロの仲介業者さんに依頼して探してもらうのでいいと思います。ただし、紹介される物件は業者売主物件に限られます。賢いといっていいかわかりませんが、欲しい物件がリノベーション物件だったなら、手数料ゼロの業者を探してみるという考えてもいいかもしれませんが。

誰かからサービスを受ける以上、対価を払わないのは主義に合わない・信用できないという方は、いくつか回ってフィーリングのあった会社というか営業マンにお願いする方法になります。手数料に関しては各社の考えがありますので、ここでは一概に言えません。ただ一つ言えるのは、不動産の営業マンは、どの方も”感じが良い”です。それだけで選んではあとあと後悔する、こともあります^^;

何をもって”賢い買い方か”は繰り返しますが人それぞれだと思います。私なりの”賢い買い方”といえば、物件価格をできる限り安くしてもらって、安全な取引条件を折衝してくれ、受けたサービス相応の手数料を払って購入する、ことだと思います。

このような無料相談系業態はコンサルや保険の代理店に多く、割りと慣れているというか浸透していますが、依頼主から手数料を取らないやり方というのは、依頼主にとって賢明な方法を示してくれている、とは言いにくいですよね。

次回は、『手数料はかからない??新築戸建物件編」です。


関連記事