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2020-02-08

駅徒歩10分オーバー物件の募集方法チェックポイント2つ


物件が駅から近いに越したことはありません。特に東京近郊地域の通勤者は、電車通勤がほとんどですので、10分以上歩くことは毎日の負担になり、敬遠される条件です。

5分以内はとても便利、10分以内は当たり前、10分以上は許容外、と考える方が大多数でしょう。しかし、当たり前ですが駅からの距離は、新しく駅が出来ない限り変えることができません。。

賃貸希望者が、ポータルサイトで物件検索を行う場合、10分以内に条件を絞ると、徒歩10分オーバーの物件はふるいにかけられてしまって、ずっと表示されないままです。

弊社の受託物件でも3棟の10分オーバー物件があるので、自社がリーシング(募集)活動するときの、注意点をまとめておきたいと思います。駅徒歩10分オーバー物件を所有のオーナー様の目に止まり効果が出てもらえたら嬉しい限りです。

便利なバス便があれば目一杯PRする

弊社の受託物件を例にあげます。こちらの物件は、最寄り駅からの駅距離は徒歩12分です。しかし、駅へと遠ざかる方に歩くと、目黒通り沿いにバス停があり、バス停までは徒歩6分で到着できます。

この目黒通りを走行するバスは、本数がとても多く、平日の朝8時台だと34本もあります。

清水バス停時刻表

Google Map調べでは、空いてる時間帯で乗車時間8分、朝の8時台では11分で到着することがきます。徒歩6分+バス11分でトータル17分で目黒駅までアクセス可能です。バスは遅れることも見越して多少の余裕は必要ですが、駅まで歩くより楽にアクセスできる交通手段というわけです。

[補足]このような便数の多いバスは、都心に向かう主要道路であって、かつ地下鉄がその道路の地下に通っていない場合が多いです。目黒通りの地下には地下鉄が走っていませんが、目黒駅に向かう主要幹線道路です。また、世田谷区の淡島通りもその地下には鉄道がありませんが、渋谷駅に直結する主要幹線道路です。

しかし、バス便はポータルサイトの設定条件にありませんので、いずれにせよ検索でかかりにくことに変わりはありません。そこで、ぜひやっておきたいポイントが2つあります。

1.募集図面に時刻表のQRコードを載せる

ひとつは、レインズに掲載する仲介業者向けの”募集図面”にバス便が便利であることをPRすることです。おすすめなのは、時刻表のリンクをQRコードにして表示させておくことです。

『最寄りのバス停まで徒歩○分、△△停留所から□□駅まで乗車◎分でアクセス可能です♪』というキャッチコピーを載せるのとともに、その付近にQRコードを載せます。

今や大分QRコードの利用が普及してきました。店頭の仲介営業マンもお客さんもたくさんの情報にあふれているので、すぐに調べられる方法を載せておくことが大切です。1時間に30本以上の本数があるとわかればそれはインパクト大で伝わることでしょう。

募集図面の掲載方法
募集図面の掲載方法

2.バス便で到着する駅をレインズで登録する

次に、バス便で到着する先のターミナル駅でレインズ登録しておくことです。

[補足1]レインズとは、物元業者が不動産業者向けに広報する物件情報共有システムのことです。[補足2]ターミナル駅とは、複数の鉄道路線が交差する駅のことを言います。上り方向で、その駅が終着(ターミナル)となるような場所です。新宿駅・渋谷駅・目黒駅(他多数)などを言います。

例えば、上の物件の例では、バスで目黒駅に到着します。通常、レインズの登録は「鉄道駅からの徒歩分数」しか表示しないかもしれません。しかし、目黒駅からバス○分、バス停から物件まで徒歩△分と登録ができます。

このように登録しておくと、「目黒駅」で検索かけると、引っかかるようになります。特に、目黒駅周辺では家賃が高いのでお客さんの希望上限と合わない場合に、「目黒駅(徒歩距離は設定しない)で賃料○万円以内」とだけ設定して検索した場合に、検索結果に表示されるようになります。

お客様の希望家賃が、希望駅の相場と合っていないのですから、範囲を広げるしかありません。「目黒駅まではバス利用ですが、所要時間○分でアクセスできます」と提案できることになります。

どのような経路で自分の物件に巡ってくるかは様々ありますし、手数は多いほどいいでしょう。オーナー様から依頼している業者さんへ、バス便で到着するターミナル駅についても設定をしてもらうようにしましょう。

以上、まず、便利なバス便があれば目一杯PRをすること、次に仲介業者用の募集図面に時刻表QRコードを載せること、そしてレインズでバス便到着ターミナル駅で登録する、の3点がポイントです。

弊社は、プロパティ・マネジメントに徹した管理会社です。協力(仲介)業者とのパートナーシップ構築、入居者からのクレーム対応迅速化により、高稼働・解約防止のためのマネジメントを行います。


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