居住中のまま売却する時の心得
居住中のまま売却することはもちろん可能ですし、むしろその方が一般的です。空室にしてから販売するメリットもありますが、一概には言えないところがあり、今回の本題ではないので、”どちらも可”ということで進めていきます。
では、居住中のままで売却する場合の注意点はなんでしょうか。
まず大切なことは、清潔にしておくことです。
購入希望者が内見に来る前には、必ず掃除をしておくべきですし、売却を計画し始めたら、普段掃除してこなかった細かいところまで掃除するくらいの心構えはとても重要ではないかと思います。
売買仲介の現場では、しばしば「キレイにするのは買主のやることなので、現状のままでよい」という風潮があります。しかし、これから住もうとするお部屋が、いくらクリーニングで綺麗になるとしても、最初に見たときの印象が良いことに越したことはありません。少々厳しい言い方かもしれませんが、相場よりも高く売却するには避けられない努力だと思います。
次に大切なことは、”整理整頓”です。
生活しているうちにどうしても物は増えていってしまうものですので、致し方ないことだと思いますが、あるべき場所に戻っているかを確認して、内見に臨むのが必須です。
例えば、ダイニングテーブルの上には、食事に関連するものだけにしておく。とか、キッチンカウンターに料理に関係のない郵便物などを置いておかない、といった風です。
購入希望者はやはり夢を持って物件を探しに来ていますので、散らかっている状態で内見を迎えてしまうのはもったいないことです。
反対に言えば、ものが多くてもあるべき場所に置かれた状態になっていれば、生活感がイメージできてプラスに働くこともあると言えます。
最後に”匂い”について。天然系(植物系など)のアロマオイルを置くおくのがいいでしょう。
匂いは、ご自分の家の違和感は気づきにくいものかと思いますが、他の方にとっては感じてしまうものではないでしょうか。匂いはするよりしないのがベストですが、無臭状態は不可能ですので、ほんのりとした香りにしておくのがよいのではないでしょうか。
ただ、賃貸物件の空室に置いてあるような、間に合わせの芳香剤は逆効果なのでやめておいたほうがいいですね。
清潔感ある、整理整頓された空間に、天然系のアロマオイルがほんのり香れば、内見を迎える準備はバッチリです!