2024-04-04
価格上昇は築浅だけ?〜世田谷区中古戸建て編〜
住宅価格は、2012年以降上がり続けていることはこれまでのメールでもお伝えしてきました。
今回は、世田谷区内の住宅価格上昇率の2012年比(2012年当時と現在の坪単価上昇率比較)について、築年数別で調べてみましたので、ご参考にしていただけたら嬉しく思います。
一般的な取引を想定し、戸建住宅に限定しています。なお、統計データは国土交通省から4半期ごとに発表される不動産の取引価格情報提供制度「土地総合情報システム」を利用しています。
※2024年3月時点の統計情報を基にします。
築年数を下記2区分に分類しました。
まず、築30年前後の戸建て住宅-①
次に、築10年前後の戸建住宅-②
です。
2012年から現在までの価格上昇率は、
①が、40%(坪単価180万から253万へ上昇)
②が、37%( 〃 220万から303万 〃 )
という結果になり、築年数に関わらず上昇していることがわかります。
これは近年のリノベーションブームも影響しているのではないかと思います。リノベーションが普及する前、住宅改装を”リフォーム”としか呼んでいない時代は、リフォームローンは7年程度の短期でしか組むことができませんでした。
そのため、築年の古い住宅は需要が低く、取引価格も落ち着いていたはずです。今ではリノベーション費用が、物件購入と同じように35年ローンで組めるようになったため、改装に大きな費用をかけて自分仕様の住宅にする住まい方が浸透し、結果築年が古い物件も需要が高まったことが影響していると思います。
採用しているデータは、売却した方へのアンケート結果を基にしているため、マーケットで取引されたすべてではないことをご承知おきください。
この情報が皆様のお役になれば嬉しく思います。
関連記事