2024-04-04
引渡猶予とは?
前回までに、買い替えの場合には、買い先行型のメリットをお伝えさせていただきましたが、反対にデメリットのひとつとしては、売却できるまでローンを二重に支払わなければならないことが挙げられます。
買い先行で進めなくとも、同時に見つかることがベストなので、その場合に生じる引渡し時の問題「引渡猶予」についてご紹介させていただきます。
一般的な、自宅売却と買い替え先購入の同時並行の流れは、
売却の目処が立ってきた→買い替え物件の購入契約→自宅の売却契約→自宅の引渡し(残金受け取り)→自宅住宅ローンの全額返済→買い替え物件の残代金支払い・引渡し
となるのですが、自宅を買っていただく方からすると、残代金を支払ったのだから、その日から鍵をもらって早めに引っ越しを済ませたいと思うはずです。
しかし、買い替えの売主様の場合は、売却の残代金を受け取って、ローンを返済してからでないと、次の購入先のローンが実行できません。
ということで、こういう場合は、売却物件の引き渡し時期に猶予期間を設けてもらうことで買い替えを実現する流れになります。
具体的には、自宅の売買代金を受け取った日から、買い替え先の残代金を支払って引っ越すまでの期間(例えば7日間)は、買主様に所有権は移したものの、もとの家に住まわせてもらう、という条件にして進めることなります。
これを”引渡猶予”と言いまして、買い替えの売主様の事情に合わせた特約を設けることで解消することになります。
売却と購入が同時並行でできれば、二重ローンの心配はないですね。
関連記事