toggle
2019-04-01

不動産コーディネーターの 現場雑感録 | 大宜味村20190318


今回で自身5回目の大宜味村入り。前回までの滞在はどちらかというとタスクを優先するあまり大宜味という環境を肌で感じる余裕が持てなかった。それだけ結果を出そうと必死だったのだと言えばそうかもしれない。

”相手のペースに合わせること”これはぼくが不動産の商談に臨むときに一番と言ってもいいくらいに配慮していること。相対するお相手が一番リラックスできる環境を作るようにしている。大宜味村入りで言えば都会のハイピッチのままで接してはならないという配慮。それは現地には長年に渡って醸成された時間軸があると思うからだ。その意味で今回の滞在はリーダーの配慮もあり適度にゆっくりとしたスタートが切れた。集落の路地という路地すべてを歩きながら空き家を見つけたりと自然と現地時間に溶け込んでいくことができた。

ところで沖縄では路地のことを「スージ」や「スージミチ」と呼ぶ。これがまた歩いていて風情があってよい。亜熱帯特有の力強い葉っぱや苔そして木にまとわりつくツタ…etc

このような村全体のフィールドワークを行うのはこのプロジェクトのご縁があって初めての体験だが、市街地の仕事であっても物件調査をするときは、なるべく歩くようにしている。車や自転車を利用すると生活者の視点と異なるためか、五感で感じることに漏れが生じるからだ。少し歩いただけでも空き家がすぐに見つかる。そしてすでに空き家とは呼べないような朽ちた建物もチラホラと。朽ちた状態から変化させることは難度が高い。使う見込みがないからこそこのような状態になっているわけで、このようなオーナーの心を動かすことは並大抵のことではない。これからやろうとしていることの壁の高さを改めて感じる。

フィールドワークの良さはその対象(街・集落)を肌で感じることだけでなく、人との出会いがあることだ。「どっから来たとね?」という具合に。大宜味村は「長寿日本一」を宣言しているのだが、元気のいいご老人が実に多い。集落フィールドワーク中に「どこの大学生かと思ったわ」と言われたくらい、笑 それも自分ではなく5つも上のリーダーのことを指して言うのだから、それくらい若い人がこの集落には珍しいことであるのと40過ぎたくらいは大学生程度ということなのかもしれない。企業でもなんでも結局は”人”がすべてだ、とはよく言うことだが、今回の滞在でも偶然すぎるほどに「人」にまつわる出来事が起きすぎる。きっとそれは沖縄の人々の他人を他人と思わず、まず言葉を交わそうとする文化が偶然とは思えないような嬉しい出来事をぼくらに与えてくれたのだと思う。気候だけでなく実に温かい地域である。

歩くフィールドワークに加え行く先々で自然発生する濃いコミュニケーション。これが意図せず毎日繰り広げられるのだから正直疲れも相当なものだった。しかし清々しい疲労感である。まだまだ書き足りないことがあるけれど今日はここまでに。

そういえばこのプロジェクトで大宜味村を訪れるのは5回目になるのだが、初めて砂浜に足をつき一息つくことができた。青い海を目前に、、、といきたいところだったが、すでに日が暮れ始めそこに青々とした海はなかった、笑 つづく

-饒波の高台から臨む東シナ海-

|不動産コーディーネーターの仕事とは?|


関連記事
Comment





Comment