2019-03-13
不動産コーディネーターの現場雑感 | 一過性にならない売買契約
先日、私の仲介営業として初めてお取引いただいた買主様にお会いすることができた。驚くことは未だに売主様と親交があるという。売買仲介の売主様と買主様は、お取引金額の面では利害が対立する立場となるため、取引後も関係が続くということは珍しいこと。
売主様も買主様も事業をやられていて、お二人に共通することは「利他」的であること。買主様はまさに職人的であって、今も現場で粉まみれになりながらものづくりにまっすぐ向かっていらっしゃる。手に職の仕事で教え子が独立することは師匠によって取る手段は異なると思うが、この方は手放しで喜んで送り出してやるという。そしてもしも失敗したら戻ってこればいい、と。
売主様もやはり利他的であり、私自身も多くのことを教えていただいた。お二人について私がコメントするのは甚だ僭越だが、お二人に共通する何かとは”愛を持って生きていること”ではないかと思う。だからこそ一見利害の対立するような売買取引の後でも関係が続いているのだ。
これまでの数多くの”一過性”取引をしてきてしまった。これからは”持続可能”な売買取引を目指していきたい。
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