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2019-02-19

不動産コーディネーター の 現場雑感 | #賃料増額要求


更新を機に賃料の増額要求が来てるという。その物件は東京都内、JR山手線の内側に位置する。利便性の高い場所だ、という印象を持って話を聞いていくと、契約当初と比べて1.6倍に増額の要求をしてきている、と。近年の相場上昇は身をもって感じているものの、さすがに驚く上げ方である、、、きっと景気の悪いときに借り始めた物件で安く借りていたのだろうと訪ねてみたら、5年前という。。景気は悪くない、むしろアベノミクス・黒田バズーカー、オリンピック決定などが続いて、良し悪しは別してムードは良かった(不動産は景気のムードに大きく左右される)。違和感を感じたので相場と成約事例を調べてみることに。

すると、過去1年にでてくる事例からは現賃料で概ね妥当。募集中物件の中に1棟だけ突出して高い物件がある、そのビルと賃料単価を同じにしてきている。これを相場と言って良いものか。募集物件とは相場ではないのは言うまでもなく、在庫物件のため均衡が取れた賃料とは異なる。調べた資料を先方に提出して、先方に相場だと証明できる根拠・データを見せるようにとアドバイスしておいた。

住宅と違って事務所や店舗は経済サイクルの中にあるため、景気によって賃料が上下することは当然に構わないし、そうあってしかるべき。しかし情報弱者を理由にこれがまかりとおるとしたら、不動産を持つ側は有利というべきか、最強の捕食者のように感じる。これでいいのか!?不動産は社会の器であって、社会基盤がプレイヤー以上の力を持ってしまうことに疑問を抱く。

今回は承諾してしまう前に相談が来たので、適当な賃料に着地できると思う。不動産業界の行きすぎた不均衡が私の周りから減り、心ある者のチャレンジや経済行動が維持できる環境を守っていきたい。


|不動産コーディーネーターの仕事とは?|


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