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2020-04-04

室内写真を超絶簡単に撮影できるマニュアルモードの使い方を覚えよう!


■ この記事はこのような方のために書いています。
⇒ 室内写真を明るくきれいに取りたい方、高級カメラを手に入れたのにイマイチ理想の写真が取れない方。
● この記事を読むと以下のことがわかります。
⇒ マニュアルモードは全然難しくなく、基本の3点を抑えるだけで、明るくきれいな写真が取れるようになります。

物件写真をきれいに撮りたい!そう思って高性能カメラ(一眼カメラ・コンデジなど)を手に入れたのに、なかなか思い通りの写真に仕上がらない(泣) そもそも、操作する設定(ボタン)が多すぎて、なにをどうしたらいいのかわからない!

そんな方のために、私が行っている、超絶簡単な「マニュアルモード」の撮影ポイントをお話したいと思います。基本の3点「F値(絞り値)」「シャッタースピード」「ISO値」の3つを押さえればいいだけです!

お断りしておくと、私はカメラのうんちくを語れるほどの腕はまったくないですし、カメラ撮影を仕事にしている訳でもございませんので、ツッコミどころ満載かと思いますが、ご容赦くださいませ。しかし、これさえ押さえれば、室内写真を”オートモード”で撮るよりも、きっともっと明るく、イメージどおりに撮れるようになるかと思います。

カメラは白色を灰色にしてしまうものだと知っておく

撮影ポイントの前に、ひとつだけ! うんちくをお話すると、カメラは、もともと”白”をグレーに、”黒”をグレーに近づけて表現してしまう性能を持っています。

したがって、オートモード(メーカーによって、呼び方が異なりますが、P(プログラムオート)モード・AV(絞り優先)モード・Tv(シャッタースピード優先)モード)で”室内写真”を撮ろうとすると、実際目で見えているよりも、暗く写ってしまう傾向があります(あるようです)。

ですので、カメラのオート機能は使わずに、マニュアル設定で撮ることが、イメージ通りの写真を撮るために必要だと言えます。

絞り値(F値)は数値を小さく(開放させる)

F値は、そのカメラで設定できる値の最小値を選択すればよいです。私が使用しているRICOH GRⅡでは、F値の最小値が2.8です。

F値とは、数値が小さければ小さいほど、外の光をカメラ内に取り込むため、小さくすればするほど出来上がりが明るくなります。ちなみにF値を小さくすることを、”開放させる”といいます。カメラ内のレンズを目一杯広げて撮影することになるので、そのように呼びます。

室内は、外が明るくても、部屋の奥まで光が入るわけではないので、基本的に「F値は最小設定」にして、いじる必要はありません。しかし、例えば、部屋の中から、南向きのバルコニー方向を撮影する場合など、明るすぎる場合にはF値を上げていくと、少しずつ暗い方向へ調整されるので、調整するのがよいです。

シャッタースピードは1/60の一択

シャッタースピードは、その文字通り、シャッターが開いている秒数を設定するものです。私のカメラの場合は、300s(5分)〜1/4000s(0.00025秒)くらいまでが設定できます。

私は”1/60の一択”であまり変更せずに撮影します。シャッタースピードは、長ければ長いほど、光を取り込む時間を稼げますので、暗い室内では明るく撮影することができます。

光が入らないキッチンスペースを撮影する時などは、基本的にシャッタースピードを長くして撮れば明るく写せます。しかし、長ければいいものでもありません。

例えば、1s(秒)にして取れば、光が入り明るくなりますが、その間シャッターは開いたままなので、仕上がりがブレてしまいます。撮影の達人ならば、1/30でもブレずに撮れるようですが、私はその技術がありませんので、「脇をギュッとしぼって1/60」がデフォルトです。

ちなみに、三脚を使えば”ブレ”を防げますが、私は以前は使っていましたが、三脚を利用すると、効率が極端に落ちてしまうので、三脚を使わない前提で1/60です。

三脚を使って、撮影時間に十分な時間を割けるのであれば、シャッタースピードを遅くした撮影方法が可能です。遅くする分だけ、明るい写真が撮れるようになります。

ISO値で明るさを調節する

最後にISO値(良く”イソチ”と呼ばれます)です。F値は「2.8」・シャッタースピードは「1/60」に合わせた。しかし、ファインダー(覗き込む窓)もしくは、画像モニターの写りが暗い、という場合にはISO値を上げましょう。

ISO値は、「AUTO・100・125……25,600」と設定できます。徐々に上げていき、一番しっくりくる設定にすればオッケーです!

手っ取り早く明るくしたいときは、オートモードでは、「露出調整」ができますが、明るくしすぎて白くなりすぎてしまうこと(「白飛び」といいます)があり、調節がうまくいきません。したがって、「明るさはISO値で調整」が簡単に撮影する方法です。

(補足) これは私が、”室内写真”を撮る上で「簡単」と思える撮影方法ですので、これがセオリーではないという点をご了承ください。

まとめ

したがって、基本的には「F値は開放マックス、シャッタースピードを1/60前後で設定、明るさが足りなければ、ISO値で調整!」の3点を抑えておけば、きっといい写真が撮れると思います!

ISO値は上げるほど「ノイズ」が生じて、仕上がりがザラザラと荒くなってしまいます。避けたい場合は、3脚を利用してシャッタースピードを長く取って、ISO値は上げずに撮るようにしましょう!

オートモードとマニュアルモードの比較

最後に、オートモードで撮った場合(カメラ任せの設定)と、マニュアルモードで撮影した場合の比較例を見てみましょう!

オートモードでは、暗く(白をグレーに近づける)仕上がってしまうのが、分かるかと思います。また、電球色(赤っぽい色)の色を拾ってしまい、全体的に赤みがかった仕上がりになってしまうのがわかります。

温かい雰囲気を表現したい場合にはいいと思いますが、物件募集用の写真は、やはり”明るさ”が一番ですよね。

左(上)がマニュアルモード・右(下)がオートモード撮影

室内写真(バルコニー側から室内方向を撮影)

室内マニュアルモード撮影
f/2.8 1/60 ISO800

室内オートモード撮影
絞り優先モード f/2.8
室内マニュアルモード撮影
f/2.8 1/60 ISO800
室内オートモード撮影
絞り優先モード f/2.8

南に面するお風呂場を撮影

室内マニュアルモード撮影
f/2.8 1/100 ISO500

絞り優先モード f/2.8

それでは、是非試してみてくださいね!


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